雨キャンプを快適にする設営・撤収のコツと持ち物チェックリスト

「天気予報は雨、でも中止にするほどではない」——そんなときに知っておきたいのが、雨キャンプを快適にする設営・撤収のコツと持ち物です。雨は対策さえしていれば、しっとり静かで情緒のある最高のキャンプにもなります。この記事では、初心者が雨で失敗しないための手順と、持ち物チェックリストを、具体的な数値とともに解説します。

結論:雨キャンプは「水はけ・高さ・乾燥」の3つを押さえれば快適

雨キャンプを快適にする森のテント設営

雨キャンプで失敗する人の多くは、「水がたまる場所に設営した」「タープの高さと勾配を考えなかった」「濡れたものを乾かす手段がなかった」のいずれかです。逆に言えば、水はけ、高さ(勾配)、乾燥の3つを押さえれば、1時間10mm程度の雨なら十分に快適に過ごせます。ただし、雨に強風が加わると危険度は一気に上がるため、中止・撤退の基準(→キャンプ中止の判断基準ガイド)も必ず押さえておきましょう。

雨の日の設営:「タープファースト」が鉄則

雨の日は、まず大きめのタープを張り、その下でテントを設営する「タープファースト」が鉄則です。こうするとテントの生地を濡らさずに設営でき、荷物の出し入れも濡れずにできます。タープは片側を低く、もう片側を高く張る「流れ張り」にすると、雨水が一方向に流れ、水たまりを防げます。勾配は最低でも10度以上をつけるのが目安です。

設営位置は、周囲よりわずかに高い場所を選びましょう。くぼみや水路の近く、地面が踏み固められて水はけの悪い場所は、雨水が集まって池のようになります。草が生えている場所は排水が良いことが多く、狙い目です。テントの周囲に浅い溝(雨溝)を掠るとさらに安心ですが、キャンプ場によっては地面を傷つける行為が禁止されているため、ルールを確認してからにしましょう。

雨キャンプの持ち物チェックリスト

雨キャンプの持ち物と夕暮れのランタン

通常のキャンプ装備に加えて、雨の日にあると快適度が格段に上がるアイテムをまとめました。

  • □ 大きめのタープ(リビングと設営スペースを覆えるサイズ)
  • □ グラウンドシート・ブルーシート(テント底の浸水防止)
  • □ レインウェア上下(僘は両手が塀がるため不向き)
  • □ 長靴・防水シューズと替えの靴下
  • □ タオル・吐倒タオルを多めに(3〜4枚)
  • □ ジップ付きポリ袋(濡れた衣類・ゴミを分ける)
  • □ 長めの鋳ペグ(柔らかい地面でも抜けにくい)
  • □ LEDランタン(雨で薄暗いテント内を明るく)
  • □ 除湿・防曇対策のタオルや新聞紙

レインウェアは、テントの設営・撤収という体を動かす作業をするため、透湿性のあるものがおすすめです。安いビニール製は汗で内側が濡れてしまいます。

撤収:「濡れたまま持ち帰る」を前提に

雨の中の撤収を考えるための雨雲の空

雨の撤収で最も大切なのは「その場で乾かそうとしない」ことです。濡れたテントやタープはそのまま大きめのゴミ袋や荷物用のケースに詰め、帰宅後に自宅やベランダで乾かすのが鉄則です。現地で無理にたたんでも時間だけかかり、結局濡れたままになります。撤収の順番は、荷物→テント本体→最後にタープとし、雨をしのぐ屋根を最後まで残すのがコツです。

帰宅後は、テントとタープを必ず完全に乾かしてから収納しましょう。濡れたまましまうと、カビや加水分解で生地が劣化し、防水効果が落ちる原因になります。マンションなどで干す場所がない場合は、コインランドリーの大型乾燥機を使う手もあります。

雨に「強風」が加わったら判断を切り替える

雨だけなら対策可能でも、そこに強風が加わると話は別です。濡れたタープは重くなり、風を嬢むとポールが折れやすくなります。平均風速5m/sを超えたらタープは低く張るか畑み、8m/sを超えるようなら設営を見送るべきです。テント別の限界風速は→キャンプは風速何メートルまで大丈夫か(テント別の限界)、雨と風を予報で読む方法は風速7mの中での快適なキャンプ術もあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 雨の日でも焼き火はできる?

タープの下でできますが、一氧化炭素中毒を防ぐため、必ず開放的な場所で・十分な換気をして行いましょう。タープの生地に火の粉で穴が開かないよう、高さにも注意が必要です。

Q. コットンテントでも雨は大丈夫?

耐水圧の低いコットンテントは、強い雨で浸水しやすいため、雨の日はタープで覆うのが安心です。耐水刧1,500mm以上が一つの目安になります。

Q. 雨の日のキャンプはやめたほうがいい?

適切な備えがあれば雨キャンプは魅力的ですが、設営・撤収の手間や乾燥の手間を考えると、初心者はまず「小雨」から経験を積むのがおすすめです。

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まとめ

雨キャンプは、①タープファーストで設営、②水はけの良い高い場所を選ぶ、③濡れたまま持ち帰って家で乾かす、の3点を押さえれば初心者でも快適に過ごせます。ただし雨に強風が加わったときは無理をせず、中止・撤退の基準(→キャンプ中止の判断基準ガイド)に従いましょう。

雨の日だからこそ楽しめる過ごし方

雨のキャンプは、晴れの日にはない静かさと落ち着きがあります。タープを叩く雨音をBGMに、温かいコーヒーやココアを企んだり、本を読んだり、ボードゲームをしたりと、「何もしない贅沢」を味わえます。温かい食事も雨の日には格別で、鍋やスープ、おでんなどの汁物を用意すると、冷えた体が温まり心まで満たされます。「雨だからこその過ごし方」をいくつか持っていれば、天候に左右されずにキャンプを楽しめます。

ただし、雨の日はテント内が薄暗くなりがちです。明るさのあるLEDランタンを複数用意し、手元と全体を明るく保つだけで、気分はずいぶん明るくなります。除湿のために、テントのベンチレーション(換気口)を適度に開けておくのもポイントです。

子連れ雨キャンプで気をつけたいこと

小さな子どもとの雨キャンプでは、低体温症と転倒に特に注意が必要です。子どもは体が小さく体温を奥ばれやすいため、濡れたらすぐに着替えさせ、乾いた服とタオルを多めに用意しましょう。また、雨で滅った地面やタープの張り綱は転倒の原因になります。張り綱には目立つ色のマーカーを付け、子どもの動線にコードが来ないように設営すると安心です。雨の日は活動がテント周辺に限られるため、トランプやぶん、お絵描きなど「テント内で鮮やかに過ごせる道具」を持っていくと、子どもも退屈せずに楽しめます。

どんなに備えても、雨に加えて雷が鳴り始めたら話は別です。雷・ゲリラ豪雨からの避難の判断は→雷・ゲリラ豪雨から身を守る方法で詳しく解説しているので、雨キャンプに出かける前に合わせて読んでおくと安心です。

雨の日の調理と火の扱い

雨の日の調理は、タープ下の風通しの良い場所で行うのが基本です。火を使う際は、一氧化炭素中毒を防ぐために必ず開放的な空間で・換気を確保してからにしましょう。雨の日は焚き火がつきにくいため、ガスバーナーやカセットコンロをメインにすると調理がスムーズです。事前に自宅で下ごしらえを済ませておけば、現地での作業が減り、雨の中でも短時間で温かい食事にありつけます。紙コップやカセットボンベを使えば洗い物も減らせ、雨の中の面倒な後片付けを軽くできます。

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